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「モンスト」公式動画で“チート”騒動 運営側が動画編集を謝罪

» 2015年10月18日 00時14分 公開
[ITmedia]

 スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の公式動画で、ガチャについて特別な設定で運営メンバーを優遇しているようにとれるシーンがあったとしてユーザーが批判する騒ぎになり、運営するミクシィは10月17日、「動画を編集したことで混乱を与えてしまった」として謝罪した。動画は修正の上で再アップロードし、全ユーザーにお詫びを配信するという。

photo 公式サイトの謝罪

 動画はYouTube公式チャンネルに公開した「【ガチャすぐプレイ】モンスト女子部!無敵だよー、ほんとだよー!「ろあ」と「プリンセス・ノッコ」に挑戦!【モンスト公式】」。このうち、冒頭近くでモンスト運営メンバーの出演者の1人がガチャを引いた後のシーンが問題になった。

 運営側の説明によると、出演者の本来の「オーブ」所持数は「124個」だったが、撮影後の編集で「24個」にしたという。だが、ガチャを引ける残り回数については「24回」のまま編集しなかった(ガチャはオーブ5個で1回引けようになっており、オーブ所持数が124ならガチャ回数は24になる)。

 この結果、動画上では「24個のオーブでガチャ残り回数24回」という、通常ではありえない状態になっていた。このため、ユーザーから「オーブ1個で1回ガチャが引ける特殊な設定しているのはずるい」「運営がチート行為をしている」と騒ぎになり、GoogleとAppleに課金分について返金を求めるユーザーも現れていた。

photo 問題になった表示(左)=公式動画より。オーブ24個で24回ガチャが引けるような表示になっている。現在は右になっている

 運営側の説明によると、出演者が大量にオーブを所持していることで「『課金をしてガチャを引いてほしい』という、過度な課金を促すメッセージとして伝わってしまうのではないかという心配」があったという。過去にも、「課金を促すために優遇措置として大量にオーブを付与しているのでは」といった指摘があったといい、「安心して動画をお楽しみいただけるように、あまり多くのオーブを所持しているように見せないような配慮を意図しておりました」という。

 運営メンバーもユーザーと同様、オーブ5個でガチャを1回引ける設定になっており、「特別な環境下においてプレイできるようなことは一切ございません」としている。

 動画の編集によって紛らわしい印象や運営に対する不信感を与えたとして、「動画編集における方針や判断の甘さを深く反省いたしております」と謝罪。動画編集の方針を見直すとしている。

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