人気アーティストのアデルが11月20日に世界同時発売する約5年ぶりのニューアルバム「25」は、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスでは配信されないと、米New York Timesが19日(現地時間)に複数のこの件に詳しい筋の話として報じた。
既に20日になっている日本のApple Musicには、25は見当たらない(iTunes Storeでは販売されており、既に各国のアルバムランキングでトップになっている)。25からの最初のシングルカット曲「Hello」は配信されており、New York Timesによると同曲のダウンロード販売は110万回、PVの再生は4億回以上という。
この決定にはアデル自身もかかわったという。アルバムの販売元であるXL/ColumbiaおよびAdeleの広報担当社はコメントを拒否した。
現在、ほとんどのアーティストはストリーミングサービスでの配信を受け入れざるを得ないが、アデルはテイラー・スウィフトやビヨンセと並ぶ、自作の販売方法を選べる数少ないアーティストであるとNew York Timesは説明する。
テイラー・スウィフトは、Spotifyが広告ベースの無料サービスで楽曲を配信することに抗議するため自身の全楽曲をサービスから引き上げた。Appleにも最新アルバム「1989」を提供しないとしていたが、その後和解している。
アデルが2011年に発表した前作「21」は世界で3000万枚以上売れた。米調査会社Nielsenの2012年の報告によると、2011年に最も多くダウンロードされた楽曲はアデルの「Rolling In The Deep」で580万回だった。
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