米Dropboxは12月7日(現地時間)、モバイルメールアプリ「Mailbox」と画像・動画管理アプリ「Carousel」の提供を終了すると発表した。Mailboxは2016年2月26日に、Carouselは2016年3月31日に終了する。
Dropboxは「この数カ月、われわれはチームのフォーカスをコラボレーションとユーザーの共同作業方法の簡易化に当ててきた。これらの改善に集中するため、CarouselとMailboxを終了するという困難な決断をした」と説明する。
これらのアプリユーザーに対しては、極力苦痛のない移行方法を提供するとしている。Mailboxから他のメールアプリへの移行に関するQ&Aはこちら。Carouselについてはこちら(日本語化済み)。
DropboxはMailboxのメーカーOrchestraを2013年3月に買収した。Mailboxは当初、iOSユーザー向けのGmailクライアントだったが、Dropboxによる買収後、Android版もリリースされ、柔軟性のあるメールアプリとして人気を博した。
Mailbox開発チームは「2013年にDropboxに参加した当時、われわれは人々の共同作業環境を簡易化するというDropboxと共有する目標の実現には、メールの問題を解決することで貢献できると考えていた。だが、コラボレーションに深くフォーカスするうちに、人々の生産性を向上させる最良の方法は、そもそも大量のメールを必要とするようなワークフローを合理化することだと確信するにいたった」という。
Dropboxは10月、Dropbox上で文書を作成し、米Googleの「Google Docs」のようにコメントしながら共同編集する新機能「Paper」を招待制βとして公開している。
Carousel開発チームは、多くのユーザーはDropbox内で写真を扱うことを選んでいることが分かったため、Carouselを終了すると説明する。Carouselの機能の一部は、Dropboxに統合される見込みだ。
CarouselのタイムラインにあるすべてのコンテンツはCarousel終了後もDropbox内に保存されるが、他のユーザーと共有したアルバムについてはこちらの説明にある方法で保存する必要がある。
Dropboxはユーザーに感謝と謝罪の言葉を述べ、「愛する製品に別れを告げるのは簡単なことではないが、この決断によって皆さんにより良い体験を構築していけるようになると信じています」と語った。
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