米Yahoo!は12月9日(現地時間)、保有する中国Alibaba株(約300億ドル)を分離する計画を断念したと発表した。課税リスクの懸念が高まったためとしている。
同社は、新会社を設立し、Alibaba株以外の資産(と負債)をこの会社に移す。ヤフージャパンの株式35%(約85億ドル)も新会社に移行する。この移行の完了には約1年掛かる見込み。
マリッサ・メイヤーCEOは発表文で「Alibaba株の分離は、われわれの事業改革にとって重要だ。2016年には長期的な成長に向けて投資を集中する。Alibaba株の分離は、Yahoo!の事業価値により高い透明性をもたらす」と語った。
メイナード・ウェブ会長は発表後の電話会見で、検索サービスなどを含むネット事業を売却するといううわさを否定し、企業価値の実現に注力すると語った。
同社の株価はこの発表後、一時4.9%下げた。
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