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京大、入試で時計の使用禁止 スマートウォッチ普及受け 出願はWebのみに

» 2015年12月11日 12時55分 公開
[ITmedia]

 京都大学は12月10日、入学試験を受ける受験生に対して、各自の時計の使用を禁止すると発表した。通信や計算機能を備えた腕時計型ウェアラブル端末の普及を受け、「公平性を確保するため」としている。

 全試験室に電波時計を設置し、腕時計や置時計、スマートウォッチなど受験生が持ち込む時計の使用を禁止する。各自の時計は、試験室に入る前にかばんに入れるよう求めている。

 京大入試では2011年、入試問題の一部が試験時間中に「Yahoo!知恵袋」に投稿され、第三者が回答するというカンニング事件が起きている。

 また、2016年度入試からネット出願を導入し、紙による出願を廃止することも発表した。まず学部入試などに導入。学部編入学試験や大学院入試にも順次導入する。ネット環境がない出願者は個別に対応する。

 PCやスマートフォンから出願でき、募集要項の取り寄せが不要。出願期間中は24時間いつでも出願登録できるようになる。

 入学検定料納付は、コンビニエンスストア、クレジットカード、ネットバンキング、銀行ATM(Pay-easy)で可能に。銀行窓口での振り込みは廃止する。自宅からいつでも入金できるようになり、出願者の利便性が高まるとしている。

 出願システムは出来上がり次第、デモサイトを公開し、受験者に可能な限り早く知らせるとしている。

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