シャープは12月17日、テレビ向け大型液晶パネルを生産する関連会社・堺ディスプレイプロダクト(SDP)の保有株を台湾の鴻海精密工業に売却する交渉に入ったという一部報道について、「当社が発表したものはない」とするコメントを発表した。
SDPは、第10世代の液晶パネルを生産する堺工場(大阪府堺市)を運営するシャープの完全子会社「シャープディスプレイプロダクト」として2009年に設立。12年に鴻海などの出資を受け入れて社名変更し、現在はシャープと鴻海がそれぞれ37.61%ずつ出資している。
17日付け日本経済新聞朝刊は、鴻海がSDPへの出資比率を50%超にすることを検討しており、シャープの持ち株をすべて引き受ける可能性もあると伝えた。また、SDPの最大顧客である韓国Samsung Electronicsも生産設備に興味を示しており、SamsungがSDPに出資する可能性もあると報じた。
シャープは「液晶事業の構造改革について複数社と協議している段階だが、現時点でSDPの株式売却も含め、決定した事実はない」とコメントしている。
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