ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領は、ゲルマン・クリメンコ氏をインターネット関連のアドバイザーに任命した。クリメンコ氏がインターネットに詳しいことは間違いなく、ブログサービスliveinternet.ruなど複数のサイトの運営者だった。現在は息子に事業譲渡したとされている。
クリメンコ氏が関わったこれらのサイトの中に、BitTorrentのトラッカーサイトであるTorrNADO.ruが含まれているのではないかと指摘されている。
BitTorrentはP2Pによるファイル共有ソフトで、著作権に関して違法なファイルの配信によく使われているが、Winnyなどと異なり、トラッカーと呼ばれるファイル情報をWebで情報交換する必要がある。TorrNADO.ruのドメインを所有している会社のオーナーは、クリメンコ氏が以前雇っていた人物だという。
この疑惑に対してクリメンコ氏は、「著作権者の許諾を得たファイルを配信するかぎり、トラッカーサイトは合法だ」と回答。しかしtorrNADO.ruには、許諾を得たとは考えにくい米国映画の動画なども掲載されている。また同氏は「著作物の消費は経済によい効果をもたらす。著作権侵害は大目に見るべき」とも主張している。
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