ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

ソフトバンク、中間持ち株会社を海外・国内事業でそれぞれ新設

» 2016年03月08日 13時10分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクグループは3月7日、海外事業と国内事業をそれぞれ統括する中間持ち株会社を月内に新設する組織改編を発表した。ニケシュ・アローラ副社長と宮内謙取締役が最高責任者を務め、成長の両輪とすることを目指す。

photo 組織再編の概念図

 米Sprintの株式を保有する持ち株会社Starburst I、中国のECサービスAlibabaグループなどの海外子会社・関連会社の株式を「海外事業統括会社」(仮称)に、ソフトバンクやヤフーなど国内子会社・関連会社の株式を「国内事業統括会社」(仮称)にそれぞれ移管する。2社はソフトバンクグループの100%子会社として設立する。

 Sprintは2013年にソフトバンクが買収した米国の携帯電話事業者。当時契約者数3位と大手キャリアの一角だったが、その後低迷が続き、15年4〜6月期は約2000万ドルの最終赤字に陥っていた。売却のうわさもささやかれる中、孫正義社長は「売る気はない」「必ず改善してみせる」と再建の意思を見せていた

 組織改編により、孫社長が自らの“後継者”と指名したアローラ副社長がSprintの経営建て直しを担う形となる。

 3月から順次移管を進める。時期や方法は孫社長が指揮を取り、年内を期限としている。

photo 2月10日の決算説明会でもSpirintの今後の戦略について大きく触れていた

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.