3月末に閉局する宮城県女川町の臨時災害放送局「女川さいがいFM」の一部の番組が、4月から形を変えてTBCラジオ(東北放送)に引き継がれる。「ラジオという形で継続してほしいという声が、町内外からたくさん寄せられた」ため、番組の継続を決めたという。
女川さいがいFMで放送していた「佐藤敏郎の大人のたまり場」と「おながわ☆なう」の2番組を合体させ、新番組「佐藤敏郎のonagawa now!〜大人のたまり場〜」として、毎週日曜午後11時〜11時30分に放送する。
女川さいがいFMのチームでつくる新組織「onagawafm」が、女川町内のスタジオで制作。女川の今が分かる情報や、女川町民をはじめとするゲストも交え、笑って歌って楽しめる番組にするという。radikoを通じてPCやスマートフォンから聴けるほか、全国のコミュニティーFMやAMラジオでも放送する予定だ。
女川さいがいFMは、震災直後の2011年4月、津波で失われた防災無線に代わる情報伝達手段として放送をスタート。防災無線の復旧や運営スタッフの不足を理由に、東日本大震災から5年の節目となる今年3月で終了を決めており、4月以降はネットなどを活用した新しい地域メディアを検討すると発表していた。
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