山階鳥類研究所は3月1日、北米に生息する海鳥「アメリカコアジサシ」を茨城県で捕獲したことを発表した。約9000キロを旅してきたと考えられ、日本だけでなく、東アジア全体でも初めてという。
アメリカコアジサシは、北米と西インド諸島の砂浜などで繁殖する小形の水鳥。昨年7月に同研究所が茨城県神栖市で2羽を捕獲し、足に付いていた個体識別用の足環を調べたところ、2012年7月に米国ノース・ダコタ州で放たれた個体だと分かった。放鳥地から回収地までの距離は直線距離で8934キロとなる。
日本にも生息する「コアジサシ」の近縁種で、野外観察で気付くのは難しいという。これまでの野外調査では見過ごされていた可能性もあり、日本に定期的に渡来しているか、今後も調査を継続するとしている。
シジュウカラ、「文を作る能力」あった 新発見、言語進化を読み解く鍵に
ハエは食べ物を“足”で味わう?――東北大、ハエの味覚神経を解明
組織の長期的存続には“働かないアリ”が必要――北大研究
“縄文のG”発見 4300年前の土器からゴキブリの卵 熊本大
“地球最強”クマムシ、30年の冷凍からよみがえる その後繁殖もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR