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ジブリも使うアニメ制作ソフト「Toonz」、ドワンゴがオープンソース化し無償公開

» 2016年03月18日 19時30分 公開
[ITmedia]

 ドワンゴは3月18日、伊DigitalVideoのアニメーション制作ソフト「Toonz」を買収し、オープンソースの「OpenToonz」として3月26日から無償公開すると発表した。公式サイトはGitHub上に作られている。

 長年「Toonz」を利用しているスタジオジブリが、独自にカスタマイズした機能「Toonz Ghibli Edition」を搭載。「借りぐらしのアリエッティ」以降、すべての作品の仕上げ、色指定、撮影工程に使っている機能だという。

 そのほか、ドワンゴの人工知能技術を使った「OpenToonz」向けのエフェクトや、誰でもエフェクトを追加できるプラグイン機能も新たに搭載し、無償提供する。

 スタジオジブリのエグゼクティブ イメージング ディレクターの奥井敦さんは「1995 年『もののけ姫』制作時に一部をデジタル制作するため、当時使用出来たソフトから選定したのが『Toonz』です。混在させても違和感が無く、劇場クオリティでもストレスなく作業出来る事が条件でした」と振り返る。「今回のオープンソース化にあたり、アニメーション業界はもとより、より多くの人に使用していただければ幸いです」とコメントしている。

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