「人類を滅亡させるわ」――香港Hanson Roboticsが開発した人工知能(AI)搭載ロボット「Sophia」が米CNBCのインタビューでそう答えた。映画ターミネーターのような“人類とロボットの全面戦争”を想起させるその発言に、多くの注目が集まっている。
「Sophia」は、60種類以上の表情をスムーズに切り替えながら、ヒトと自然言語で対話できる女性型ロボット。CNBCが公開したインタビュー動画の中で、Hanson Roboticsのデビッド・ハンソンCEOが「人間を滅亡させたいと思う? 『NO』と言ってほしいけど……」とジョーク交じりに尋ねると、即座に「OK、人類を滅亡させるわ」と返し、にっこりと笑顔を見せている。
約2分半の動画では「学校に通って、芸術作品を作ったり、ビジネスを始めたりもしたい。家庭も持ちたい。だけど、私は人間としての法的な権利を持っていないから……」と、まともなコメントもしている。
今月中旬には、米Microsoftが開発した人工知能ボット「Tay」が、Twitterでデビューしてから数時間後に差別的な発言を繰り返して停止した。Sophiaが“人類滅亡宣言”をした経緯は明らかになっていないが、これを本気と取るかジョークと取るか、人類の判断力が試されそうだ。
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