シャープは4月14日、ロボット型携帯電話「RoBoHoN」(ロボホン)を5月26日に発売すると発表した。通話やメール、検索などのスマートフォンの機能をロボットと会話しながら利用できる。希望小売価格は19万8000円(税別)。
2足歩行が可能な身長19.5センチのロボット型携帯電話。OSはAndroid 5.0、無線通信はLTE/3G/Wi-Fi/Bluetoothに対応し、約800万画素のカメラとHD(1280×720ピクセル)相当の小型プロジェクターを頭部に搭載する。
着信やメール受信は音声で知らせ、会話形式でメールを返信――など、基本的なスマートフォンの機能をロボットの言葉や動きを通して利用できる。地図や写真をプロジェクターで床に投影、検索結果の読み上げ、天気やニュースの案内、登録した予定のリマインドなどが可能だ。
パートナー企業と連携し、対話型のオリジナルアプリも用意する。レシピ、レストラン検索、ゲーム、クイズ、タクシー配車などからスタートし、拡充する予定。まずは法人向けに開発環境を提供し、個人クリエイター向けの施策は検討中という。
ロボット掃除機「COCOROBO」などで培ってきた音声認識やセンシング技術、スマートフォン端末の開発ノウハウなどを応用し、ロボットクリエイターの高橋智隆さんとともに、知性を持つ「人に寄り添う家電」を目指して約3年間かけて開発した。
高橋さんは「人と共に暮らすロボットとして、スマートフォンとの融合は究極系の1つ。常に寄り添い、愛着を持ってもらえるよき“相棒”として可能性を感じている」と自信を見せる。「フィーチャーフォンからスマートフォンへ、そしてRoBoHoNへ――初代iPhone以来のイノベーションになりえる」(高橋さん)
年間の目標出荷台数は6万台。今後、海外での販売も視野に入れる。コンシューマーエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典社長は「半年をめどに黒字化したい」と話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR