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人工知能とIoTで“人に寄り添う家電”を目指す――ロボット携帯「RoBoHoN」に見るシャープの狙い

» 2015年10月07日 11時23分 公開
[片渕陽平ITmedia]
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 「目の付けどころがシャープ」に加えて「人に寄り添うシャープ」を目指す――シャープが来年の発売を目指すモバイル型ロボット電話「RoBoHoN」(ロボホン)。同製品を筆頭に、音声認識や人工知能を活用した家電ブランド「ココロプロジェクト」を事業の中核として育てていく。

 RoBoHoNは、自ら2足歩行で歩くヒューマノイドロボット型の携帯電話端末。背面に2.0インチのQVGA液晶タッチパネルを搭載し、モバイル通信(LTE/3G)で通話やメールを利用できる。


photo 長谷川祥典専務

 長谷川祥典専務は、音声認識や人工知能を活用した家電ブランド「ココロプロジェクト」を事業の中核として伸ばしていく展望を語る。音声対話エンジン「ココロボ」、センシング技術「エモパー」、人工知能などの自社開発の技術を盛り込んだ「RoBoHoN」は「事業の方向性を示す象徴的存在」とアピールする。

 RoBoHoNに加え、音声対話機能を搭載した「プラズマクラスター冷蔵庫」(SJ-TF50B)、ウォーターオーブン「ヘルシオ」(AX-XP2WF)も10月30日に発売する。音声で賞味期限を知らせる、好みの料理を提案する――などの機能を備え、いずれも「人に寄り添う」というビジョンを体現した製品だ。

photo プラズマクラスター冷蔵庫(SJ-TF50B)
photo ヘルシオ(AX-XP2WF)

 人工知能とIoT(Internet of Things)を活用した「ユーザーの好みに応じ成長する家電」を目指し、同社が長年培ってきた音声認識技術で他社製品と差別化を狙う。

 「最近のシャープブランドは他社との違いがはっきりせず、方向性の再構築が急務。“技術のシャープ、目の付けどころが違うシャープ”に加え“人に1番近いシャープ”を目指す」(長谷川専務)

 製品は「CEATEC JAPAN 2015」(10月7〜10日、千葉・幕張メッセ)に出展する。

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