シリコンバレーの多くのリーダーから「コーチ」と呼ばれ、米Appleの取締役などを務めたビル・キャンベル氏が4月18日(現地時間)、がんで亡くなった。75歳だった。同氏が今年1月まで会長を務めていた米Intuitなどが発表した。
キャンベル氏は、Appleの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ氏のメンターとしても知られる。ジョン・スカリーCEO時代である1983年にAppleに入社し、1987年に退社したが、ジョブズ氏がCEOに返り咲いた1997年、ジョブズ氏に請われて取締役に就任した。2014年4月に「ティムのリーダーシップの下、同社は順調に進んでいくだろう」として退任した。米Intuitの会長は1998年から務めていた。
同氏はIT業界に入る前、コロンビア大学でアメリカンフットボールのコーチを6年間務めた。ジョブズ氏の他、米Googleのエリック・シュミット氏、米Amazon.comのジェフ・ベゾス氏、米Twitterのエヴァン・ウィリアムズ氏の“コーチ”を務めたことでも知られる。
Appleのティム・クックCEOは自身のTwitterで「ビル・キャンベルは、誰も見向きもしなかったころからAppleを信じてくれた。われわれはこれからずっと、彼の名言、友情、ユーモア、愛を懐かしむだろう」とツイートした。
エリック・シュミット氏は自身のGoogle+の投稿で、「ビルは外部のコーチとしてスタートしたが、すぐにGoogleのマネジメント専門家として様々なアドバイスを与えてくれた。(中略)ビルは本当に才能豊かな人だった。世界は今朝、偉大なリーダーを失った」と語った。
この他、ベンチャーキャピタリストのベン・ホロヴィッツ氏やジョン・ドーア氏、Amazonのジェフ・ベゾスCEO、Twitterの元CEOであるディック・コストロ氏、Appleのフィル・シラー上級副社長などがそれぞれ心のこもったメッセージをツイートした。
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