「中国人はあまりに楽観的で、多数のVRハードメーカーや小規模ゲームスタジオが存在しているが、特にゲームメーカーは、来年は収益をあげられないのでは。18年ぐらいまで待てば、十分なハードがマーケットに存在し、ゲームスタジオの中でも収益をあげるところが出てくるかもしれない」(シェン氏)
ユーザー同士がVR空間で交流できるコミュニティ「VR Chat」を運営する米VRChatのジェッセ・ジョードレイCTOは、VR市場で収益をあげる方法について、(1)投資を受ける、(2)自動車メーカーなど大手企業向けにBtoBサービスを作る、(3)買収される――の3つがあると話す。
VR対応HMDは大きくて重く、長時間遊ぶのはつらい――そんな現状も、市場拡大をはばむ要素だ。「HMDは重く、特にモバイルゲームは遊びにくい。それでもあえて身に着け、遊んでもらうためには、非常に高い価値を提供する必要がある」(シェン氏)。
VRアニメは短時間で観られるようにしたいと、ファンCEOは言う。「ユーザーを長時間拘束せずにすむよう、数分間など短い区切りでも楽しめるようにしたい。YouTubeの人気ビデオは7分未満といわれる。生活に合った長さで発表したい。最終的にHMDが小さく軽くなり、長時間でも観たいというニーズがあれば、対応するものを作りたい」。
ユーザー同士がVR空間でコミュニケーションする「VR Social」の分野に、ブレイクスルーがあるかもしれない。自作のアバターでユーザー同士が交流できるVRコミュニティ「VR Chat」では、ユーザーの平均滞在時間は70分にもなると、ジョードレイ氏は話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR