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2016年07月19日 07時00分 UPDATE

前代未聞「ドラクエ遠足」、その実態は……? ネットの高校「N高」初のチャレンジに先生びっくり (3/3)

[片渕陽平,ITmedia]
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 一方、集合写真を撮る際などに一般のユーザーが便乗して映り込もうとする一幕があり、ネットでは「めちゃくちゃ荒らされたらしい」などのうわさも出た。だが先生たちによれば、生徒から「N高のグループ以外が画面に映らないように設定する方法」を教えてもらい、さほど問題には感じなかったようだ。

 また、一般ユーザーが興味本位で近づいてきても「先生、ギャラリーが怖いです!(笑)」と軽く受け流したり、「先生、グループ内のチャットにしないと周りにコメントを聞かれているよ」とアドバイスしてくれたりする生徒もいたという。「生徒の反応や言葉に心底かわいいなと思った。リアルな遠足をしているようで、教師と運営側と生徒の間の信頼感が高まった」(よこしゅ〜先生)。

ネット起点で生まれる“リア友” 「友達づくりの入り口に」

 遠足を終え、生徒たちからは「思っていたより遠足だった」「話したことがない人と友達になれた」といった感想が寄せられたという。中には「何も考えずに異性のキャラクターを選んだら、普段は着られない制服を着られてうれしかった」「普段は1人で遊んでいて、パーティーを組んだのは初めて。緊張したが、楽しかった」など、ネットの遠足ならではのコメントもあった。

 「実際の遠足と比べてよい点は、きっかけのつくりやすさ」――ドラクエ遠足の企画に携わった秋葉大介さん(ドワンゴ教育事業本部コミュニティ開発部長)はそう話す。「リアルだと相手に話しかけるのにも、それなりに勇気が必要だが、ゲーム内では比較的抵抗なく、気軽に交流できるのだと感じた」(秋葉さん)。

 秋葉さんは、ネットの遠足はその場だけで完結するのではなく「友達づくりの入り口として非常によい機会だった」と話す。N高の生徒たちの中には、ネットでのイベントをきっかけに連絡を取り合うようになり、カラオケやゲームセンター、買い物など、リアルでも交流を楽しんでいる人もいるという。「僕自身もネットで誰かと仲良くなったら、実際に話したり会ったりしたくなるだろうから、当然といえば当然の現象だと思う」(秋葉さん)。

 「ネットでのきっかけづくりは徐々にできつつある。今後は、地方の祭りと連携して実際に遠足をするなど、リアルでの接点も増やしていきたい」(秋葉さん)

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