最後に「整備ピット」を見学。ここは最終点検を行う場所で、車体通電検査と輪重測定検査(4つの車輪に掛かる重さを測る検査)を行う。
ここでやっと組み上がった車体が見られる。車体の下をのぞくと、車高を低く抑えるために台車の形状が湾曲している。これもトンネルの掘る範囲をギリギリまで抑えるため。なるべく天井を低くしたいため、このような台車の造りになっている。ちなみにJRの電車はその必要がないため、台車も真っすぐの造りになっているようだ。
この新しい銀座線(1000系)の車両の台車はカーブのとき自由に変動するものを使っていて曲がりやすく、昔(01系)の銀座線のように「キンキンキン」という音がしないのが特徴。工場の人によると、ホームで電車を待っているとき耳を澄ましていれば、次にどの電車がくるか一発で分かるという。
1つの車体を点検・整備するのに掛かる期間は約40日。中野車両基地は技術が詰まった秘密基地だった。
(太田智美)
小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。
大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは約1年半、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。
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