2011年に相次いで発生したLinux関連サイトのハッキング事件に関連して、フロリダ州在住のコンピュータプログラマーの男がこのほど同州内で逮捕された。
米司法省の発表によると、逮捕されたのはプログラマーのドナルド・ライアン・オースティン容疑者(27)。Linux Kernel Organizationが運営するLinuxカーネルのソースコード管理サイト「kernel.org」や、Linux Foundationが運営する関連サイトをハッキングした疑いで、8月28日に逮捕された。
米連邦捜査局(FBI)などの調べによると、オースティン容疑者はLinux Kernel Organization関係者のログイン情報を使って、ベイエリアにあるサーバ4台に不正アクセスし、rootkitやトロイの木馬などのマルウェアをインストールしたり、サーバの設定を変更したりして損害を発生させたとされる。
同容疑者はフロリダ州マイアミの裁判所に出廷し、保釈金5万ドルを払って保釈された。有罪になれば10年以下の禁錮と25万ドル以下の罰金などを言い渡される可能性がある。
この事件では、2011年8月から9月にかけてLinux関連サイトが相次ぎ不正アクセスされてダウンした。FBIは5年がかりで捜査を進めていた。
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