相手に手を触れるだけでデータをやり取りできる――「CEATEC JAPAN 2016」(10月4〜7日、千葉・幕張メッセ)のパナソニックブースでは、人体通信を応用したデバイスの技術デモンストレーションを出展している。
人体通信とは、人の体の周囲に電界を発生させ、電気信号を変調し、情報をやり取りする通信形態。相手の体に触れる必要があるため、電波傍受の心配がなく、認証を簡素化できる可能性があるとされている。
会場では、人体通信を用いた「電飾ドレス」をコンパニオンの女性が着用。用意されている6色のリストバンドを装着し、女性と握手すると、スカートの電飾がそれぞれの色に変化するデモを見ることができた。
この技術を応用すれば、「手をかざすだけで改札を通過」「ハイタッチでポイントカードの利用やクーポンの発行」「握手で名刺交換」「CDショップで商品に触れるだけで視聴」といった利用シーンが期待できるという。
電飾ドレスの開発には、ウェアラブルサイネージ衣装の製作などを手掛けるサークル「テクノコスプレ研究会」が協力。同サークルは電飾のハードウェア制御を担当したという。
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