「いま蘇る、ソフトベンダーTAKERU伝説」――ブラザー工業は、世界初のPCソフト自販機として1986年に展開を始めた「TAKERU」(武尊)の誕生30周年を祝うイベントを、11月27、28日に秋葉原UDX(東京・秋葉原)で開く。アスキーとBEEPが協力し、TAKERUの開発秘話を語るトークセッションや、当時のレトロPC・レトロゲームの展示などを行う。
TAKERUは、情報通信技術を活用した新商品の開発を模索していた同社が、PCソフトを通信回線経由で全国に流通させるという画期的な発想で開発したPCソフト自販機。最盛期には全国で300台が稼働していたという。
顧客はPCソフトの代金を払い、ブランクのフロッピーディスクをスロットに挿入すると、欲しいソフトがディスクに記録され、取扱説明書もその場で印刷されて出力される仕組みだった。
だが、ゲームソフトはきれいなパッケージに入っていないと売れなかった時代、売れ筋ソフトを充実させられなかったことや、通信速度が遅く書き込み速度も遅かったこと、通信費が高額だったことなどから事業としては成功しなかったという。TAKERUの技術とノウハウは、通信カラオケ「JOYSOUND」に投入されている。
イベントでは、TAKERUが活躍した当時のPCやゲームがそのまま登場するほか、ブラザーの担当者による「TAKERU開発秘話」トークセッション、「ゲームミュージックの夕べ」などのコンテンツが企画されている。
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