パナソニックは10月18日、福井県あわら市在住の共働き世帯を対象に、一戸建て用宅配ボックスを設置する実証実験を11月に始めると発表した。家族が留守でも荷物を受け取れるようにし、再配達削減につなげる狙い。
同市が推進する「働く世帯応援プロジェクト」の一環。パナソニックが開発した戸建て住宅用の宅配ボックス「COMBO」を100世帯に設置する。配送先が不在でも、宅配業者が荷物をボックスに入れて施錠でき、伝票に押印できるようにする。
実験期間中の再配達状況を調査し、2017年1月下旬に中間発表、4月中旬に最終結果を発表する予定。同市は「宅配便の再配達がない町を目指す」としている。
再配達の削減に向けては国土交通省が15年9月、宅配ロッカーの設置など荷物を受け取る方法の多様化を提言。16年1月にはヤマト運輸が仏企業と合弁会社を設立し、宅配ロッカーの普及を進めているほか、日本郵便も宅配ロッカー「はこぽす」を駅やコンビニに設置している。
増える再配達、減らす糸口は――ヤマト運輸が新会社、「オープン型宅配ロッカー」普及目指す
「宅配ロッカー」設置の動き拡大 日本郵便「はこぽす」街頭へ 他社開放も検討
ヤマト運輸とLINEが連携 配送予定や不在連絡を通知、トーク画面から再配達依頼も
自動運転で宅配「ロボネコヤマト」、ヤマト運輸とDeNAが共同実験 「次世代の物流サービス」実現へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR