iPod発表から15年と1日たった2016年10月25日、iOS 10.1とともに、ボケと経路情報とApple Payがやってきた。ボケと経路情報はすぐに試して役立ちそうだけど、Apple Payはそうではない。そもそも電子マネーには縁遠い生活を送っているし、電車はJR使わないし。
そんなユーザーでもApple Payは便利なものなのか。初日の体験をレポートする。
そういえば、ぼくはいま、Suicaカードを持っていない。いや、2枚ほど作ってどこかにあるはずなのだが、家の中で行方不明なのだ。電車やバスではPASMOを使っている。最寄駅は西武池袋線なので、Suicaではなく、PASMOなのだ。
なのでSuicaを作ることから始めなければならない。まずはSuicaアプリをApp Storeからダウンロード。これがあれば、ゼロからSuicaカードを作成できる。East Japan Railway Company、つまりJR東日本のアプリで、ここがリリースしているiPhoneアプリは9個もあって、そのどれを使うのかが名前だけだと紛らわしいのだが、「Suica」というアプリを選択。
名前を記入するタイプのSuicaにして作ってみたが、チャージしないといけない。
あいにくぼくが持っているのは、アメックスが発行したアメックスカードと、みずほ銀行のUC/MasterCard。どちらもApple Pay対応クレジットカード発行者の一覧にない。いや、待てよ。みずほのクレジットカードの裏面を見ると、発行者がクレディセゾンとなっている。これは、いけるかもと試してみたら、Walletアプリで認識してくれた。
キャッシュカードはみずほ銀行が発行者だが、クレジットカードはクレディセゾンの発行だったのだ。
Suicaカードを作成したはいいが、チャージができなかったのが、これで解決。iPhoneの中だけで、Suicaへのチャージが可能になった。SuicaアプリではApple Pay非対応のクレジットカードでもチャージできるらしいが、その前にWalletで登録したので未確認。
物理的なSuicaカードではなくて、iPhone 7 Plusの中にできる、バーチャルなSuica。iPhoneのSuicaをモバイルSuicaと呼んでいいかどうかというのは結構議論になったのだけど、登録後にJR東日本から届いたメールを見ると、「モバイルSuica」にご登録/及びSuica発行をいただきありがとうございます」とある。なんだ、モバイルSuicaでいいのか。
とにかくこれで、券売機で並ぶ必要がなくなったわけだ。ぼくは足を悪くして外出時には杖をついている状態なので、歩行距離を少しでも縮められるのはありがたい。
PASMOでチャージしてあってもいつのまにか残高不足になっていて、改札やバスの搭乗口であたふたすることが多い。iPhoneのSuicaアプリやWalletアプリを見れば残高が確認できるので、そういうこともなくなる。オートチャージができればチャージの必要もなくなるのだが、現時点では手持ちのクレジットカードがオートチャージには非対応なのでしょうがない。
さっそくバスや電車で使おうと思ったが、その前に昼飯を食べなくてはいかん。近くのコンビニに出かけてApple Payを使うことにしよう。
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