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LINE、決済API「WebPay」終了 昨年買収したばかりだが……「LINE Payに集中する」

» 2016年11月04日 10時16分 公開
[岡田有花ITmedia]

 LINEはこのほど、Webサイトに組み込むクレジットカード決済API「WebPay」のサービスを来年5月末に終了すると発表した。昨年2月に買収したばかりだが、1年半余りで幕引きを決めた。「LINE Payにリソースを集中するため」としている。

画像 Web Pay公式サイトトップページより

 WebPayは、数行のコードでWebサイトやモバイルアプリにカード決済システムを埋め込めるサービスで、2013年6月、ベンチャー企業のウェブペイが開始した。公式サイトによると、会計サービス「freee」や求人サイト「Wantedly」など著名サービスも導入している。

 LINEは「LINE Payの機能拡充などにつなげる」として15年2月にウェブペイを買収したが、1年半余り経った16年10月31日に終了を発表。買収から約2年3カ月後となる来年5月31日にサービスを完全に終了し、売上金の精算も終える。

 同社は「今後の成長性を鑑みて、決済領域のメイン事業であるLINE Payにリソースを集中するため、サービス終了することにした。決定のタイミングに外部の要因はない」と説明している。

 移行先や移行プランは、他者との連携の可能性も検討しており、「順次案内する」という。ウェブペイのスタッフはLINE Pay事業と兼務しており、サービス終了後はLINE Pay事業に集中する予定という。

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