任天堂のキャラクター「マリオ」の人気に便乗した不正なアプリ(Android向け)が出回っていると、トレンドマイクロがこのほど公式ブログで注意を呼び掛けている。
これまで任天堂は「マリオ」のスマートフォンゲームを公開したことがなく、12月15日にリリースを予定しているiOS向けゲームアプリ「スーパーマリオラン」が初の“正規版”となる。だが、トレンドマイクロによれば、12年から今年11月までに「Mario」が名前に付くアプリを9000件以上確認したという。
海外のサードパーティマーケットで頒布されていた「Super Mario」という不正アプリは、実行してもゲームは起動せず、アップデートと称して別の迷惑アプリのインストールを促すものだったという。同じ「Super Mario」という名前の別のアプリは、実際にマリオに似たゲームが遊べるが、不要なアイコンを作成したり、広告を表示したりする――などの挙動を確認。アダルトサイトや不正サイトに誘導するものだったという。
こうした不正・迷惑アプリは16年1〜11月には9万件超を確認。インドネシア(全体の41%)、インド(33%)などアジアの国での検出が多く、日本(4%)でも見つかったという。
ブログでは、Google Playの他、運営者が明確で信頼できるサードパーティマーケットからのみ、アプリをインストールするように注意喚起。Android OSのセキュリティ設定から「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効にする、インストール時にデバイス管理権限を要求するアプリには注意する――などの対策をするように促している。
変更履歴:トレンドマイクロがブログを12月13日に更新し、不正アプリを確認した期間を「2016年1月から11月の間」から「2012年から16年11月」に訂正したため、記事内容も修正いたしました[2016/12/13 18:20]
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