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石巻市、ポケGO“ラプラス効果”で10万人 経済効果は20億円

» 2016年12月20日 12時25分 公開
[ITmedia]

 宮城県は12月19日、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」でレアポケモン「ラプラス」が東北地方で出現する確率がアップした11月11〜21日の間に、約10万人の観光客が同県石巻市を訪れ、約20億円の経済効果があったと発表した。

photo 11月11〜21日にレアポケモン「ラプラス」の出現率がアップした

 Pokemon GOの運営元Nianticは今年8月、東日本大震災の被災地となった宮城県、岩手県、福島県、熊本地震で被害を受けた熊本県とコラボレーションを実施すると発表。宮城県は11月12日、石巻市で「ポケストップ追加企画 Explore Miyagi」と題したイベントを実施し、約1万人が来場したという。

 このイベントと連動し、Nianticは11月11〜21日、珍しいポケモン「ラプラス」が宮城県などの沿岸部に出現しやすくなるイベントを実施。対象地域だった石巻市には多くのユーザーが殺到した。当初は23日までを予定していたが、22日に福島県沖を震源とする地震の影響で中断し、そのまま終了した。同県の試算によれば、Explore Miyagiの来場者と重なる部分もあるが、11日間で約10万人がラプラスを目当てに訪れていたという。

 同県観光課の担当者は「ある程度の集客効果を見込んではいたが、想定した以上で大変驚いている。被災地の現状を多くの人に見てもらうというイベントの目的を達成できたのでは」と話す。

 今後は、Pokemon GOのユーザー向けに、アイテムが手に入る「ポケストップ」と観光地を一緒に巡回できる周遊ルートを作成し、16年度中に公開予定。「新しいイベントの開催などは、何も決まっていない」(担当者)としている。

photo ラプラス

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