米ラスベガスで間もなく開催される世界最大規模の家電見本市「CES 2017」(1月5〜8日、現地時間)に先駆け、3日にプレス向け事前発表会「CES Unveiled」が開催された。CES 2017の出展で特に優秀なものに贈られる「CES Innovation Awards」を受賞したものを中心に、会場で目を引いたユニークなプロダクトや、盛り上がりをみせるスマートホーム用のロボットを紹介しよう。
スマートシューズを手掛ける米DIGITSOLEが出展した「SMARTSHOE 02」は、スマートフォン(iOS/Android)とBluetooth接続して使う“IoTランニングシューズ”。靴ひも部分を動かしてユーザーの足に最適な位置に自動調整できるほか、消費カロリーや歩数といった運動量を内蔵センサーで計測し、ランニング中にリアルタイムで音声によるアドバイスを行うという。
CES 2016に同コンセプトの「SMARTSHOE 01」を出展したところ、好評だったため機能を強化して新モデルを開発したという。映画に登場するようなユニークな見た目と動きに注目が集まっていた。実際に動く場面は以下の動画を参照。
米EyeQueが出展した「EyeQue Personal Vision Tracker」は、スマートフォンでいつでも視力検査ができるデバイス。小型の光学スコープをスマートフォンのディスプレイに装着して専用アプリの指示に従って操作すると、本格的な視力検査が気軽に行えるという。検査結果から、新しいメガネをWeb上で注文したり、健康管理に活用することを想定する。
「Amazon Echo」や「Google Home」のような、家庭内で利用するデバイスやロボットの出展もCES Unveiledでは目立っていた。米Mayfield Roboticsの「Kuri」は、感情表現を重視したホームロボット。部屋の間取りを学習しながら自在に動き回り、音声認識でパーソナルアシスタントのような機能を利用したり、内蔵スピーカーで音楽を再生したりできる。遠隔操作でホームセキュリティにも活用できるという。
Kuriは目のパーツの動きや音声で、温かみを感じられるような表現ができるのが特徴。会場のスタッフによれば、ピクサーのアニメーションスタッフが動きを監修しており、物理的なパーツによって“表情”を表現することで、ロボットとの親しみやすさを重視したという。
仏Yumiiが手掛けるホームケアプラットフォーム「Yumii」のホームロボット「Cutii」は、頭部にディスプレイを搭載する、Kuriとは対称的な見た面のデバイス。音声操作や顔認識が可能で、高齢者が家族や医師、ヘルパーとコミュニケーションしやすくすることを目指している。
仏holiが開発した「BONJOUR」は、ネットと連携する“スマート目覚まし時計”。通勤経路で渋滞が発生している場合は早めにアラームを鳴らしたり、天気が悪い日はもう少しユーザーを寝かせたり──と、ユーザーの予定に合わせて起こす時刻を自動で判断する。
音声操作にも対応し、家電などをコントロールするスマートホームのハブとしても活用できるという。仏企業のプロダクトということで、音声コマンドを開始するには「ボンジュール」と話しかける。
米SmartBeingsの「WooHoo」(ウーフー)は、同社のスマートホームプラットフォームが利用できる対話型デバイス。7型ディスプレイやマイク、カメラを搭載し、自宅の家電製品を音声でコントロールしたり、360度可動する顔認識カメラで映っている人物を認識したりできる。公式サイトには日本語ページも用意しており、日本でも提供予定という。
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