米Intelは1月4日(現地時間)、ラスベガスで開催の「CES 2017」の基調講演で、外部センサーやPCとの接続コードを必要としないスタンドアロンの“MR” HMD、「Project Alloy」搭載HMDが第4四半期(10〜12月)に出荷されると発表した。
Project Alloyはオープンプラットフォームで、OEMがハードウェアを製造することになる。具体的なメーカー名は発表されなかった。
同社は昨年8月に同プロジェクトを発表した。Project AlloyはAR(拡張現実)対応で、ユーザーの周囲のリアルな世界とVR(仮想現実)世界を融合(merge)することから、Intelは「Merged Reality」(MR)と呼ぶ(Microsoftは「Mixed Reality」)。
同社の第7世代Coreプロセッサ、3D深度センサー技術「RealSense」のカメラ、バッテリーなどを搭載するので、HMDだけで他にセンサーやコントローラーを必要としない。
今回はステージで、HMDを装着した2人のゲーマーがシューティングゲームをプレイするデモが披露された。部屋にあるソファやテーブルがある位置にゲーム内の設備をオーバーラップさせることで、リアル世界の家具などにつまづいたりぶつかったりせずに歩き回れる。
プレイヤーは頭部と武器を持った腕だけの簡易なアバターとして表示される。デモでは2人のプレイヤーがお互いをほぼ遅延なく見ているようだった。
基調講演の記者席にはVR ReadyなノートPCとOculus Riftが用意され、VR関連のデモではOculus Riftを装着するよう促された。
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Intel、スタンドアロンの“MR” HMD「Project Alloy」披露Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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