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「ローグ・ワン」のグランド・モフ・ターキン“メイキング”をABC Newsがレポート

» 2017年01月06日 09時23分 公開
[ITmedia]

 人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新スピンオフ作品「ローグ・ワン」のVFXの現場を取材した動画を、米ABC Newsが公式YouTubeチャンネルで1月5日(現地時間)に公開した(記事末に転載)。

(ややネタバレ注意)

 1994年に亡くなった俳優、ピーター・カッシングさんが演じているように見えるグランド・モフ・ターキンの制作方法などが紹介されている。

 同シリーズのVFXを担う米Lucasfilm傘下のIndustrial Light & Magic(ILM)を訪問したABC Newsのクレイトン・サンデル氏がILMのVFXスーパーバイザーのジョン・ノール氏にインタビューした。ノール氏は米Adobe Systemsの「Photoshop」の生みの親の1人でもある。

 tarkin 1 ILMのジョン・ノール氏(右)

 動画では、ターキンが完全CGではなく、骨格などがカッシングさんによく似た英国人俳優のガイ・ヘンリーさんの演技を取り込んで加工していく様子が紹介されている。

 tarkin 2 顔の動きを録画するシステム

 亡くなった俳優を“再生”することについて倫理的な問題を感じないのかという質問にノール氏は「この作業は多大な愛情と気遣いを持って行われた。(中略)この作品でのターキンの役は、ピーターだったらとても演じたかったものだと思う」と答えた。

 ローグ・ワンでは故キャリー・フィッシャーさんが演じたレイア姫も登場する。こちらも別の女優の演技をCG化したものだ。映画公開の段階では存命だったフィッシャーさんにはこの作業について事前に了承を得ており、完成品を見たフィッシャーさんは「気に入っていた」とノール氏は語った。

 スター・ウォーズの次回作(エピソードVIII)にもレイア姫は登場するが、同作の撮影は既に終了している。問題はその次のエピソードIXだ。米Holleywood Reporterによると、エピソードIXは脚本段階でレイア姫は重要な役として登場する場面が多数あり、このまま進めるか、CG化するかはまだ決まっていないという。


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