プロ棋士の三浦弘行九段が対局中に将棋ソフトを不正使用した疑いをめぐり、日本将棋連盟は1月16日、第三者調査委員会による報告書の要約をWeb上で公開した。
三浦九段の疑惑は、公式戦の対局中にスマートフォンなどを使い、将棋ソフトの指し手を参考にしたというもの。連盟は昨年10月、三浦九段に対し、年内の公式戦出場を停止する処分を下した。だが12月には第三者調査委員会が「不正に及んだと認めるに足る証拠がない」と発表した(関連記事)。
報告書の要約は40ページ以上。三浦九段が連盟に提出したスマートフォン、PCなどの使用状況のほか、疑惑の根拠とされた「約30分間の離席」が事実誤認だったことなど、調査結果を細かく掲載している。
連盟の谷川浩司会長は「報告書の内容を真摯(しんし)に受け止め、将棋界の正常化、棋士が盤面だけに集中できる環境作り、将棋ファンの皆様に真剣勝負を楽しんでいただけるように努める」としている。
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