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業界特有のワードを学習させて精度向上 AIを活用した翻訳エンジン NTTがβ版提供開始

» 2017年01月25日 12時30分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは1月25日、AI(人工知能)を活用した業界特化型の自動翻訳プラットフォームサービスβ版を提供開始した。利用する業界や用途特有の言葉、言い回しをAIに学習させることで、従来の機械翻訳に比べて精度の高い翻訳を実現できるという。正式サービス開始は10月を予定している。

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 「業界特化型AI翻訳プラットフォームサービス」(以下、AI翻訳PF)は、クラウド上のAI翻訳エンジンを提供するサービス。NTTグループの開発するAI「corevo」(コレボ)の多言語統計翻訳技術を採用し、膨大な文例のビッグデータを利用して文章を翻訳するという。

 対応言語は日本語から英語、韓国語、中国(繁体字)への翻訳(逆も可能)。

 AI翻訳PFが翻訳した結果はAPIを介して提供されるため、ユーザー企業が提供するサービスに組み込んで活用できる。分かりやすいユーザーインタフェースを用意することで、学習や翻訳のチューニングはユーザー自身が行えるという。将来は、学習済みのエンジン提供することも検討しているという。

 先行事例として、海外のメディアや公的機関、各国中央銀行などがTwitterで発信するツイートを収集し、日本語に翻訳して表示するサービスを、金融情報を手掛けるQUICKが提供する個人投資家向け情報サイト「QUICK Money World」に表示する。

 同社はβ版提供にあわせて、ビジネスを検討するパートナー企業を募集している。

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