ケイ・オプティコムのMVNOサービス「mineo」で提供している、余ったデータ通信容量(パケット)を全国のユーザーで分け合う機能「フリータンク」が危機に瀕している。1年前の開始当初は、パケット提供量が引き出し量よりはるかに多かったが、その差は徐々に縮小。1月24日時点で残りパケットは3TBを切り、ギリギリの状態になった。
同社は24日、「このままだと26日に底をつく可能性がある」と告知。フリータンクは「ユーザー間の助け合いの場」との位置づけのため、底をついた場合もパケットの補給はしないと発表した。
フリータンクは2015年12月にスタート。余ったパケットを提供(月に合計10GBまで)したり、足りない時に引き出せる(月に合計1GBまで、21日〜末日に2回まで)。掲示板などを備えたコミュニティーサイト「マイネ王」に会員登録(無料)していれば利用できる。
提供する側に直接のメリットはないが、「マイネ王」内のユーザープロフィールに提供量が掲載されるなど、コミュニティ活性化に一役買っている。
サービス開始当初はパケット提供量が引き出し量の2倍近くあったが、徐々にその差が縮小。今年に入って需給はさらにひっ迫し、1月24日に残りパケットは3TBを切った。
同社は24日「現状のままOUT(引き出し)が続くと26日ごろにフリータンクが底をついてしまう見込み」と告知。フリータンクはあくまでユーザーの助け合いの場で「パケットが枯渇しても、mineoから補給することはない」と表明した。
また、「フリータンクが継続運用できるようルールの改修を行う」とも予告。「フリータンクで1GBもらえる」など、引き出しだけを助長するプロモーションは今度しないと発表した。
この発表を受け、「フリータンクに提供しよう」というユーザーが増えたのか、25日にはフリータンクへの提供量が拡大。26日午後1時時点で、フリータンクには1.6TBのパケットが残っている。また、フリータンクのあり方について、「マイネ王」内で議論が活発になっている。
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