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余りパケット分け合う「mineoフリータンク」枯渇の危機乗り切る ルール変更で「軌道修正」

» 2017年02月07日 16時38分 公開
[ITmedia]

 ケイ・オプティコムは2月7日、MVNOサービス「mineo」で提供している、余ったデータ通信容量(パケット)を全国のユーザーで分け合う機能「フリータンク」のルール変更を発表した。ユーザー同士の助け合いのための機能だが、引き出したパケットを転売するなど「コンセプトにそぐわない使い方」があったとし、引き出し時の条件を追加するなどして軌道修正する。

画像 フリータンクの公式ページより

 フリータンクは2015年12月にスタート。余ったパケットを提供したり(ひと月に10GBまで)足りない時に引き出せる(同1GBまで、期間・回数に制限あり)。掲示板などを備えたコミュニティーサイト「マイネ王」に会員登録(無料)していれば利用でき、提供する側に直接のメリットはない。

 開始当初はパケット提供量が引き出し量よりはるかに多かったが、その差は徐々に縮小。今年1月末には需給がギリギリになり、同社は「このままだと底をつく可能性がある」と告知した。その後パケット提供量が増え、枯渇の危機は乗り越えた。

パケット転売など「コンセプトにそぐわない使われ方」、新ルールで軌道修正

 同社はフリータンクを「ユーザー間のつながり・助け合いの場」として提供してきたが、契約容量が不十分なため毎月引き出していたり、引き出したパケットを転売するなど「コンセプトにそぐわない使われ方」もあり、「軌道修正したい」とルール変更を決めたという。

 新ルールでは、以下のように変更する。

(1)累計の引き出し量が、累計の提供量以上の場合、残容量が1000MB以下でないと引き出せない。

(2)引き出し可能期間を、現行の毎月21日〜月末日から、毎月21日〜月末日の1日前までに変更。

 (1)は、パケットが1000MB以上残っていれば、パケットが足りずに困っている状態ではなく、引き出す必要がないと考えられるため、(2)は、月末日に引き出すと、パケット付与が翌月1日になり、通常の契約容量が付与されるタイミングと同じで意味がない――として変更を決めた。

 さらに、毎月引き出しているユーザーに対して契約容量の見直しを検討するよう促すメールを送るなどの対策も検討する。

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