米GoogleのAndroid端末向けSMSアプリ「メッセンジャー」が、2月23日のアップデートで「Androidメッセージ」という名称に変わった。
「メッセンジャー」は、Googleが2014年に公開したSMSとMMS用メッセージングアプリ。
Google Playストアにはこの名称変更についての説明は特にないが、これは同社のRCS(Rich Communication Service)の取り組みに関連する。RCSとは、SMSやMMSなどの現在のメッセージングサービスに代わる次世代コミュニケーションサービス。携帯電話事業者の業界団体GSM Association(GSMA)が2007年から取り組んでいる。GoogleとGSMAは2016年2月にRCS普及のためのイニシアチブの立ち上げを発表しており、その際GoogleはRCSをサポートするAndroidアプリを開発するとしていた。このイニシアチブには日本からはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが参加している。
GoogleのRCS責任者、アミール・サーハジ氏は米Vergeに対し、このアプリの名称変更は、「Androidメッセージ」の成り立ちが、Androidそのものの成り立ちにより似てきたから実施したと説明した。つまり、Googleが取り組みの先頭に立ち、他のステークホルダー(通信キャリアなど)と協力していることを体現させたという。
キャリアがRCS標準をサポートすれば、ユーザーは「Androidメッセージ」アプリでグループチャットや写真の共有など、(Facebookメッセンジャーやハングアウトにはあるが)従来のSMSにはなかった機能を使えるようになる見込みだ。
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