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新Xperiaは「スーパースローモーション撮影」に対応 スマホ史上初

» 2017年02月27日 19時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズは2月27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中の携帯電話・通信技術展示会「Mobile World Congress(MWC)2017」で、Androidスマートフォン「Xperia XZ Premium」を発表した。最大960fpsのスーパースローモーション撮影にスマートフォンとして世界で初めて対応する(同社調べ)。今春から各国で順次発売する。

photo 「Xperia XZ Premium」

 有効1900万画素のアウトカメラには、7日にソニーが発表した積層型CMOSイメージセンサーの新型を採用。センサーが受け取った信号を高速読み出しすることで、最大960fpsのスーパースローモーション撮影に対応する。

新型CMOSセンサーを使ったスーパースローモーションの作例

 CMOSイメージセンサーは、カメラのレンズから入った光を電気信号に変換するセンサーの一種。従来の積層型CMOSイメージセンサーは、信号を読み取る裏面照射型画素と信号処理回路の2層構造だったが、新たに読み出した信号を一時保存して最適化する記憶素子(DRAM)を挟んだ3層構造に改良することで、フルHDサイズの静止画を従来比約4倍(120分の1秒)で高速読み出しできるようになったという。

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 被写体の動きを検出すると、最大4フレームの画像を自動的に記録する機能も備える。シャッターが押される直前の画像として記録することで、決定的瞬間を逃さず撮影できるという。

 これら機能を備えた「Motion Eyeカメラシステム」が利用できるのはXperia XZ Premiumと、同時発表された「Xperia XZs」の2機種。

 新型CMOSセンサーの発表から、同技術を採用した新型スマートフォン発表までの期間が短かった理由は、「新型CMOSセンサーの発表を、5日に米サンフランシスコで開催されたISSCC(国際固体素子回路会議)に合わせたため」(同社広報)としている。

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