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「有料コンテンツの料金が未払い」「裁判手続きをしている」――DMM.comかたるSMS、消費者庁が注意喚起

» 2017年03月01日 11時39分 公開
[ITmedia]

 「有料コンテンツの利用料金の支払確認が取れません」――携帯のSMSを使い、DMM.comをかたって金銭を支払わせようとする被害が相次いでいると、消費者庁が2月28日に注意喚起した。

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 不審なSMSは「有料コンテンツの利用料金の支払確認が取れません」「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております」などという内容。「本日連絡なき場合、訴訟手続きに移行します。至急ご連絡ください」と消費者の不安を煽るという。

photo SMSの文面例

 不安を覚えたユーザーがSMS記載の番号に電話をかけると、「DMM」「DMM.com」「DMM相談窓口」「DMMコンテンツ」などを名乗り、「サイト利用料●万円が未払いになっています」「今日中に支払えば、訴訟手続きは取り下げます」と告げ、すぐに支払うように求めるという。

 心当たりがないと反論するユーザーには「メールマガジンで請求しています」などと説明し、誤作動で料金が生じたと思い込ませようとするほか、「一旦未払い料金を支払っても、後で全額返金できます」と欺く場合もあるという。

 支払いを承諾したユーザーには、通販サイトのギフトカードをコンビ二エンスストアで購入させ、カード番号を電話で連絡するように指示してくるという。カード番号を教えたユーザーには、別会社でも未払い料金が生じているとし、追加の支払いを要求することもあるという。

 消費者庁によれば、実際にDMM.comが運営する有料の動画配信サービスは、事前に会員登録が必要な上、料金を前払いしなければ視聴できないため、「未払い料金が生じることはありえない」としている。SMSに記載された電話番号も、実際のDMM.comのものではないと確認したという。

 消費者庁は、不審なSMSが送られてきた場合は、料金を支払う前に消費生活相談窓(消費生活センターなど)や警察に相談するように促している。

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