令状なしのGPS捜査は違法――車両にGPS発信器を取り付けた捜査の違法性について争われた裁判で、最高裁判所大法廷が3月15日に出した判決の全文が、同日中にWebで公開された。裁判所のWebサイトで全文を閲覧できる。
裁判は、窃盗罪に問われた被告の男の上告審。警察は、被告らの自動車など19台に令状なくGPS端末を取り付けて移動状況を確認しており、その違法性が問われていた。
判決では、GPS捜査は「個人のプライバシーを侵害し得る」と指摘し、令状なしだと違法との初判断を示した。ただ、現行法の令状で対応することには「疑義がある」とし、今後GPS捜査を行う場合は「立法的な措置が講じられることが望ましい」としている。
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