ゲームアプリを購入したり、ゲーム内で課金(※)したりするとマイルがたまる――そんな全日本空輸(ANA)のマイレージサービスが話題だ。「課金でマイルをためてイベント遠征に使える」「ガチャに優しいANA」など、普段からゲームアプリに課金しているとみられるネットユーザーからは好意的な意見も出ている。サービスを始めた狙いを、ANA広報部に聞いた。
(※)課金は「料金を課すこと」を意味するが、本記事中ではユーザーがゲームアプリ内でアイテムを購入するというネットスラングを指す。
「マイルが貯まるゲーム課金」は、ANA会員のiOSユーザー向けサービス。App Storeでゲームアプリを購入したり、ゲーム内で課金したりすると、200円ごとに1マイルたまるというものだ。App Store内のゲームカテゴリの全ゲームアプリが対象という。
利用するには、まずANAの会員向けiOSアプリ内で「ANAマイレージモールを経由してパートナーショップ・サイトへ移動」を選択。App Storeに移動し、ゲームアプリを購入したり、アプリを立ち上げて課金したりするとマイルがたまる仕組みだ。マイルは基本的に、課金した翌々月に追加される。
ユーザーがどのアプリを購入・ダウンロードしたか、どれくらい課金したか――などのデータは、ANAが提携するアプリ開発会社「ファイブゲート」の技術を活用し、把握しているという。
ANAが新サービスを始めたのは2016年11月。夏に「Pokemon GO」が社会現象を巻き起こしたことなどを受け、ゲームアプリをマイレージサービスの利便性向上につなげられないかと考えたという。
「これまではマイルをためるには、ANAと連携するECサイトを利用するなど、物販が中心だった。それ以外でもマイレージサービスを利用してもらう方法はないか模索する中で、話題のゲームアプリを取り入れた」(広報部)
同社によればマイレージ会員は30〜40代が中心だが、新サービスで「あまりリーチできていなかった20代にも使ってもらいたい」狙いもあった。「ネット上でこれだけ注目が集まっているということは、(狙いとしていた)20代のユーザーにも好評なのではと手応えを感じている」という。
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