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Microsoft、軽量OS「Windows 10 S」発表 「Chrome OS」対抗

» 2017年05月02日 23時13分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは5月2日(現地時間)、「Learn what's next」と題した教育関連の発表イベントで、軽量OS「Windows 10 S」を発表した。

 10 s 1

 まずは同日発表のクラムシェル型の新Surface端末「Surface Laptop」に搭載される。同端末は米国で6月15日の発売だ。

 米Googleの「Chrome OS」と同様に、アプリストア(Microsoftの場合は「Windows Store」)から入手する「UWP(Universal Windows Platform)」のアプリのみが利用できる。

 「Office 365 Personal」がWindows Storeでリリースされた。

 10 s 2 Office 365 Personal

 Windows 10 Sの特徴の1つはログインしてから起動するまでが速いこと。イベントのデモでは、「Windows 10 Pro」と比較して10秒くらい速く起動した。

 10 s 3 Windows 10 Proより起動が速い

 USBメモリで簡単にセットアップできるのも特徴だ。

 なお、「Windows 10 Cloud」という名前になるといううわさもあったが、Windows 10 Sの「S」はStreamlined、Secure、Superior performance、そしてSoulのSとのこと。

 Acer、ASUS、Dell、富士通、東芝、HPなどがパートナーとしてWindows 10 S搭載端末「Windows 10 education PC」を発売する。価格は189ドルから。米国の新学期前の夏から発売の予定だ。

 10 s 4

 これらの端末には、マインクラフトの教育エディションの1年分の無料加入権が付属する。また、「Microsoft Teams」を含む「Microsoft Office 365 for Education」も無料で使える。

 Windows 10 SはWindows Store経由でWindows 10 Proにアップグレード可能だ。教育関係者であれば無料で、一般ユーザーは49ドルでアップグレードできる。

 英調査会社Futuresource Consultingによると、米国のK-12教育機関が採用するOSに関する2016年の調査で、米Googleの「Chrome OS」のシェアが前年比8ポイント増の58%、MicrosoftのWindowsは22%だった。

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