米Microsoftは3月14日(現地時間)、チームコラボレーションツール「Microsoft Teams」の正式版をリリースした。日本でも一般法人向けプランで、追加料金なしで利用できる。それ以外のプランでは利用できない。
Microsoft Teams(以下、「Teams」)は、Microsoftが2016年11月にプレビュー版を公開した、Slackに似たチームコラボレーションツール。Microsoftは「新しいチャット中心ワークスペース」と定義する。
TeamsはOffice 365の既存のコラボレーションツール(Outlook、SharPoint、Yammer、Skype for Business)に代わるものではなく、補完するものという。
例えばOutlookと連係しており、Teamsのチャネル(プロジェクトごとに作れる会議室のようなもの)宛にメールできる。Office文書を添付したメールを送ると、そのメッセージについてチャネル内で会話できる。
Teams内でカレンダーを使って音声/ビデオ会議のスケジュールを立て、シームレスに会議に移行することもできる。
Slack同様、サードパーティー(hipmunk、Growbot、ModuleQなど)製botも使える。
6月には企業の外部からのチャネルへのゲスト参加を可能にするなど、今後も機能を強化していく計画だ。
企業向けチームコラボレーションツールでは米Slackが先行しているが、TeamsはOffice 365の他のサービスとの連係が強みになりそうだ。Slackは今年に入ってスレッド機能を追加したり、大企業向けプランを立ち上げたりしている。また、米Googleも今月、ハングアウトを「Chat」と「Meet」に分割してそれぞれの機能を強化した。
Microsoft、Slack対抗「Microsoft Teams」発表 日本でもプレビュー開始
Slack、競合する「Microsoft Teams」発表に歓迎の全面広告
Google、「ハングアウト」をSlack競合の「Chat」とビデオ会議「Meet」に分割
Slack、大企業向け「Enterprise Grid」立ち上げ 複数チームの一括管理が可能に
Slackにスレッド機能 複数の会話が分かりやすく
「Office 365」でシフト制勤務管理サービス「StaffHub」を利用可能に
Microsoft、企業向けIFTTT的サービス「Microsoft Flow」を正式公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR