VR(仮想現実)空間で、女の子の胸やパンストの匂いを嗅げる――アダルトゲーム「VRカノジョ」と、香りを出せるデバイス「VAQSO VR」を組み合わせたデモンストレーションが、「Unite 2017 Tokyo」(5月8〜9日、東京国際フォーラム)に出展されている。
今回の出展は、アダルトゲームメーカーのイリュージョンと、「嗅覚系デバイス」を開発するベンチャー企業のVAQSOがコラボレーションしたもの。その裏には、両社それぞれの“野望”があるようだ。共同出展の狙いを聞いた。
VRカノジョは、イリュージョンが2月に発売したVR専用アダルトゲーム。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」もしくは「HTC Vive」を装着すると、3D空間で女の子のキャラクター「夕陽さくら」と触れ合えるという内容だ。
VAQSO VRは、市販のHMDに磁石で取り付け、ユーザーが見ている映像に合わせて最大5種類の香りを出し分けるデバイス。
今回のコラボでは、来場者がOculus Riftをかぶると、目の前に夕陽さくらの部屋が広がる。彼女の「胸に顔を近づけて」「パンストの匂いを嗅いで」という指示に従い、実際に体を寄せると、匂いが楽しめる。実際に記者が体験したところ、パンストは化学繊維の匂いに混じって、どこか石けん(シャンプー?)のような爽やかな香りがした。
VAQSOの川口健太郎CEOは「(夕陽さくらの)若くて清潔感があるイメージをもとに、石けんや制汗剤の香りを調合した」と話す。パンストは、イリュージョンの開発メンバーと相談し、「デフォルメしたかわいい印象の香りではなく、よりリアルな匂い」を意識したという。
そのまま嗅ぎ続けていると、さくらに恥ずかしがられ、タイムアップ。映像の最後では、彼女がくれるガムからミントのような香りがした。
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