「オープンでイノベーティブなFacebookのカルチャーを体現するようなオフィスを目指した」――Facebook日本法人の長谷川晋代表取締役はそう話す。リノベーション中という同社オフィスは、育休明けの社員向けに「マザーズルーム」を設置するなど、働き方改革を視野に入れた作りだ。どんな雰囲気なのか、記者(20代・♀)が“女性目線”で見てきた。
記者がまず注目したのは、新たに設置する「マザーズルーム」(5月末に完成予定)。育休明けの社員の搾乳スペースだ。同社の下村祐貴子さんは「これまで女性社員がトイレの個室などで行っていた搾乳を、人目を気にせずできるようにした」と話す。隣にはシャワー室も新設し、マザールームと同じく5月末にオープンするという。
社員の働き方を改善するための工夫はそれだけではない。オフィス内の自販機をふと見ると、中身はケーブルやキーボード。社員であれば無料で使えるという。「仕事で使うものなので、自由に持っていってくれていいと思う。金額が書いてあるのは『このくらい費用がかかっているから大切に使ってね』というメッセージ」(下村さん)。
共用スペースの壁一面が書き込み自由になっており、社員同士のコミュニケーションに役立っているという。マッサージチェアを使用しながら仕事をする社員もいるようだ。奥の執務スペースの壁には、アーティスト・げるたまさんが手掛けたライブペインティングが。真っ白な壁をキャンパスに見立て、即興でペイントを施したという。
Facebookのオフィスは広々として開けた雰囲気だが、それ以上に記者は「コミュニケーションの取りやすさ」に重点を置いているように感じた。横並びに座れるソファや、小腹がすいたときに食べられる料理などは、日々の会話のきっかけになりそうだ。
仕事においては自分だけではなく、さまざまな人との会話や協力の中からこそイノベーティブが起きる――。それがFacebookのカルチャーなのだろうか。そうした実現のために「誰もが働きやすい職場」になるよう、オフィスに細やかな工夫が行き届いているのかもしれない。
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