ドローンでの配送構想を進めている米Amazon.comの関連特許を米特許商標局(USPTO)が6月22日(現地時間)に複数公開した。
その中の1つ、2015年12月に出願された出願番号「14/975618」の特許は「無人航空機のための複階層物流センター」というもの。
物流センターは一般に、大量の貨物をストックし、トラックなどで運送するために平屋で広大なスペースが必要で、その結果町中に開設するのは難しい。無人航空機(ドローン)での配送を前提とすれば、狭い土地での高層物流センターが可能だとAmazonは説明する。
トラックなどで高層物流センターに集められた商品はロボットや人がパッケージングして各階のポートに運び、これをドローンが顧客の元まで配送する。
物流センターはダウンタウンや都市の中心地に開設し、ドローンのメンテナンスや充電のための設備、顧客が直接荷物をピックアップするコーナーなども備える。
都心でのドローン利用については世界でまだ法規が整っていない状態だ。この特許についても、公開はされたがまだ取得できたわけではない。とはいえ、Amazonがドローン配送の準備を進めていることは確かだ。同社は昨年12月、ドローンでの配送テストを既に開始している。
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