タカラトミーは7月11日、スマートフォンと連携する小型AIロボット「COZMO」(コズモ)を9月23日に発売すると発表した。AIを内蔵し、カメラで人やモノを認識・判別してさまざまな感情表現をする。実売予想価格は2万6980円(税別)。
2016年に開発元のAnkiが米国で発売しており、日本での販売は今回が初。基本スペックは同等だが、日本語に対応した。
コズモの特徴は、まるで生きているかのような感情表現の豊かさにある。喜怒哀楽などの感情を、声、表情、動きを組み合わせた1000以上のパターンで表現。AI(人工知能)を搭載し、内蔵カメラで人の顔や物を認識して適切な感情を表現し、行動するという。
専用アプリ(iOS/Android、無料)をコズモ本体とWi-Fi接続すると、コズモが目覚めて充電ドックから出てくる。2つの走行用ベルトで移動し、顔の位置に当たる有機ELディスプレイには、さまざまな表情がリアルタイムに映し出される。
上下に可動するアームを備え、付属のパワーキューブを押したり、持ち上げたりできる。キューブ表面のマーカーをカメラで読み取ることで、位置情報を把握している。
ジャイロスコープと、底面に赤外線センサーを内蔵。自分の動きや傾きを検知し、段差がある手前で自動で止まり、落下しないという。
コズモは、スタンドアロンで自由に動いたりしゃべったりするが、アプリで指示を出したり、一緒にゲームを楽しんだりもできる。
あらかじめ登録された行動を直感的にプログラミングできる「コード ラボ」、コズモ目線の視界をスマホ画面で見られる「エクスプローラー」のほか、付属する電動の周辺機器「パワーキューブ」を使ってコズモと競い合うゲームも複数用意した。
アプリ内には最大10人までユーザーの顔を登録できる。コズモがカメラで顔認識すると、登録した名前を呼んでくれる。
コズモを開発した米Ankiは、2010年に米カーネギーメロン大学院のロボット工学専攻出身の3人が立ち上げたスタートアップ企業。AIカーレースゲーム「Anki Drive」をはじめ、ロボット工学とAIに重きを置いた商品開発をしてきたという。
まるでSF映画のキャラクターがそのまま現実世界に飛び出してきたかのようなコズモは、どういった経緯で誕生したのか。
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