パナソニックは7月27日、表情やまばたき、車内の体感温度からドライバーの眠気を検知、予測して居眠り運転を防止する技術を開発したと発表した。体にセンサーなどを取り付ける必要がなく、車内の快適性を損ないにくいという。10月に試作品の出荷を開始する。
車内に取り付けたカメラでドライバーの顔を撮影し、まぶたが開いている大きさや表情から、独自のAI(人工知能)技術で眠気レベルを5段階に分類。さらにセンサーで人体の発熱量や、周囲の明るさを計測することで、従来の眠気検知システムでは難しかった眠気レベルの推移を予測できるようになったという。
これらの情報から、ドライバーの眠気が強まっていく可能性があると判断すると、眠くなりにくい車内温度や風量にエアコンを自動で調節したり、ドライバーへの警告や休憩場所の提案を行う。今後は、オフィスや教育機関などの用途も検討しているという。
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