米Mozilla Foundationは8月8日、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 55」をWindows、Mac、LinuxおよびAndroid向けに公開した。
Windows版で「WebVR」をサポートした。WebVRは、Mozillaが主体となって開発するAPI。VR HMDと連係するWebアプリのために、HMDやコントローラの位置や動作の情報を3D空間内の動きに変換する。
「Oculus Rift」や「HTC Vive」などのVR HMDユーザーは、VRをサポートするWebゲームやアプリをFirefoxで開き、Webページ上のVR HMDのアイコンをクリックすれば、VRで体験できる。
[オプション]→[一般]タブの[パフォーマンス]で[推奨のパフォーマンス設定を使用]を無効にすると、コンテンツプロセス数を選べるようになる。
あまりメモリを搭載していないPCではプロセス数を減らすと負荷が減り、ストレスも減りそうだ。Mozillaは、例えば8GB以上メモリを搭載している環境であれば、プロセス数を推奨の4より増やすと速くなるとしている。「われわれのWindows 10でのテストでは、プロセス数が8の場合でも、FirefoxはChromeよりメモリ消費が少なかった」という。
起動時に前回開いていたタブを復元する設定にしている場合、起動速度が大幅に短縮された。例えばFirefox 51では1691のタブを復元して起動するのに約8分かかっていたところ、Firefox 55では15秒だったという。
64bit版Windowsユーザーが初めてFirefoxをダウンロードする場合、自動的に64bit版Firefoxがダウンロードされるようになった。次のアップデートでは、現在32bit版のユーザーも自動的に64bit版に移行する予定だ。
テストでは、4GBのメモリを搭載する64bit版Windowsの場合、クラッシュ率は32bit版より39%少ないという。
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この他、重要度「最高」の2件を含む複数の深刻な脆弱性に対処した。
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