米Appleが9月12日(現地時間)に発表した最上位モデル「iPhone X」(テン)は、本体前面のほぼ全てを5.8インチ(2436×1125ピクセル)の有機ELディスプレイが占める新デザインが採用された。iPhoneの象徴だった丸いホームボタンは姿を消し、往年のiPhoneユーザーからは賛否両論の声が上がっている。
iPhoneと言えば2007年に初代モデルが登場して以来、縦長の本体にディスプレイ、そしてホームボタンを下に配置するデザインを続けてきた。ナンバリングが変わる2年に1度のフルモデルチェンジでも、「どの画面を開いていてもボタンを押せば必ずホームに戻れる安心感」「片手で画面点灯しやすい」「指紋認証機能が便利」と、iPhoneの変わらないデザインを評価する声も多い。
今回のホームボタン撤廃を受け、ネット上では「ホームボタンがiPhoneの特徴だったのに」「ホームボタンが無いのは考えられない」「画面が壊れたときにホームに戻れなさそう」「ボタンが欲しいからiPhone 8を買う」と否定的な意見が見受けられる。
その一方、「不安だけど、意外と便利かも」「タッチのほうが楽なので歓迎」「みんなが使って普及したら、それが普通になるのかも」とiPhoneの変革を冷静に受け取る声もある。
これら議論が起こることを見越していたのか、ジョークサイトの虚構新聞Twitterでは“外付けホームボタン”なるジョーク画像も飛び出し話題を呼んだ。
iPhone Xでは、従来のホームボタン操作を画面上で指を下から上にスワイプさせる動作に割り当てた。ホームボタンのダブルタップで表示されるマルチタスクは、画面上で指を下から上にスワイプさせて保持すると行える。
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