パナソニックは、タブレット画面上の顔写真にタッチペンでメイクを試せる「メイクアップデザインツール」を、「CEATEC JAPAN 2017」(千葉・幕張メッセ、10月3〜6日)に出展する。デパートの化粧品売り場など向けに、2018年に実用化を目指す。
米Adobe Systemsの画像編集ソフト「Adobe Photoshop」のように、顔写真にメイクを描き込めるツール。実際に口紅を塗る感覚で、タッチペンを唇に押し当てると筆圧に応じて色が濃くなる――というようにメイクしていく。タッチペンは、アイブロウやアイライン、マスカラなど筆の役割を切り替えたり、色を自由に選んだりしながら使える。
メイクは、Photoshopの「レイヤー」機能のように、特定のパーツだけを表示したり、消したりができる。色の塗り方・重ね方、ブラシの動かし方など、メイク過程を順に確認することも可能。化粧品カウンターで試したメイクの手順を、スマートフォンで受け取れるといった利用を想定する。
描いたメイクを、別の人の顔にリアルタイムで反映させるAR(拡張現実)機能も備える。カメラに映った人の顔の特徴点(目や口の位置など)を瞬時に分析し、顔写真の人の特徴点と比較しながら、メイクの位置を判断する仕組みだ。同社がデジタルカメラ開発などで培った画像認識、画像処理技術を活用したという。
メイクアップデザインツールは、すでにバンタン(東京都渋谷区)が運営するスクール「バンタンデザイン研究所」に試験導入。ヘアメイク・ウエディング学部の教材として活用している。
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