KDDIが、AR(拡張現実)技術を活用したAI(人工知能)キャラクター「レナ」を「CEATEC JAPAN 2017」(10月3日〜6日、幕張メッセ)で公開している。auショップの店員であるレナと、AR空間上で対話できるという。
米Googleの空間認識技術「Tango」を活用。KDDIのスマートフォン向け音声アシスタントサービス「おはなしアシスタント」のキャラ「レナ」をAR空間上に投影し、対話AIを活用して日常会話や接客デモンストレーションを体験できる。
CEATEC会場では、2020年の商用可が見込まれている次世代通信「5G」(第5世代移動通信システム)について、「そもそも5Gって?」「いつから始まるの?」といった疑問に答えてくれるほか、身長や体重、好きなタイプなどの質問にも反応してくれる。
AR部分は、初音ミクの専用アプリ「ミク☆さんぽ〜CAFE edition〜」をベースにしており、AI部分は「おはなしアシスタント」を改良。レナは対話内容を収集し、学習していくという。
KDDIの大川祥一さんは、「5G通信を使うことで、対話AIに必要な理解、表現、判断、学習といった機能を全てクラウド化し、デバイスとネットワークの間を高品質な音声データでやりとりしても遅延が発生しないことが期待できます」と話す。「auのサービスも多様化しているので、レナには店頭でauショップ店員をサポートしてもらいたいですね」
ユーザーの端末での利用はできないが、auショップにレナと対話できるデバイスを設置する予定。Tangoは利用できる端末が2機種と限られており、Googleは既に新しいAR技術「AR Core」を発表している。大川さんは「iOS向けのARKitでの開発も検討していきたい」と語った。
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