米Googleが10月4日(現地時間)にサンフランシスコのSFJAZZ Centerで開催した「Made by Google」と題したイベントで発表されたことを時系列にまとめる。各製品の詳細は、リンク先の記事を参照されたい。
昨年と同様に、まずサンダー・ピチャイCEOが登壇した。
「昨年掲げた目標である“モバイル第一からAI第一へ”のシフトを実現するためにこの1年間努力してきた。目標に近づき、ユーザーの問題を解決するためにハードウェアとソフトウェアについて再考してきた」(ピチャイ氏)
今年のキーワードは「AI+ソフトウェア+ハードウェア」。ユーザーの問題を解決するには、この組み合わせでのアプローチが有効だとピチャイ氏は語った。
続いて登場した元Motorola Mobility社長で現在Googleのハードウェア担当上級副社長を務めるリック・オステルロー氏が昨年のMade by Googleで発表した製品の評価や実績を紹介し、AI+ソフトウェア+ハードウェアのアプローチについて再度説明した。
「Googleアシスタント」搭載スマートスピーカー「Google Home」の小型版、「Google Home Mini」と、スピーカー機能に特化した「Google Home Max」が発表された。
また、日本での発売についてもようやく発表され、同時に日本のGoogle StoreにGoogle HomeとHome Miniのページが追加された。本稿執筆現在、まだ発注はできず、Google Homeの価格も不明だ。Miniの価格は6480円になっている。米国では49ドルで、10月19日発売だ。
日本では発売されないMaxは、音質にこだわったスピーカー。4.5インチウーハーを搭載し、オリジナルGoogle Homeの20倍のパワーを持つという。また、独自開発のAIオーディオ機能「Smart Sound」により、設置された環境に合わせて音質・音量を調整する。価格は399ドルで「YouTube Music」の1年間無料使用権付き。
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Google Homeのスマートホーム機能のデモで、昨年Apple入りしたが退社したヨーキー(陽子)・松岡氏が古巣であるAlphabet傘下のNestのCTO(最高技術責任者)として登壇した。
同氏は「Nest Hello」とGoogle Homeとの連携についてデモした。
部屋に置き、複数の家族のメンバーが話し掛けることが前提のGoogle Homeファミリーでは、AI機能「Voice Match」が搭載されており、それぞれの声を聞き分ける。「母にメッセージ」などの命令の場合、それぞれのユーザーの連絡先に登録された「母」を相手として選ぶ。
「Chrome OS」搭載のChromebookのハイエンドモデルとして「Pixelbook」も発表された。日本では発売されない。プロセッサは米Intelのi5/i7搭載で価格は999〜1649ドルと、かなり高い。
特徴は「Googleアシスタント」を搭載する点。音声の他、専用キーでGoogleアシスタントを呼び出せる。別売の「Pixelbook Pen」(99ドル)もGoogleアシスタントと連携する。
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オリジナルAndroid端末「Pixel 2」と「Pixel 2 XL」は、少なくとも発表段階では日本で発売しないことが明らかになった。
スペックは事前のリーク情報とほぼ同じ。台湾HTCのU11などにもある握ってアプリを起動する機能は「Active Edge」と名付けられ、Googleアシスタント起動に対応している。
「Googleゴーグル」が進化したようなAIによる画像解析機能「Google Lens」も搭載する。カメラで映した画像内の情報(画像やテキスト)から住所や建造物の名前など、さまざまな情報を提供する。
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昨年のMade by Googleで発表されたVRヘッドセット「Daydream View」が少し新しくなった。スペックの具体的な違いはイベントでは発表されなかったが、レンズが向上し、新しいPixelをサポートした。先代と同様に布張りで色はFog(薄いグレー)、Charcoal(濃いグレー)、Coral(ピンク)の3色。
公式ブログには日本のGoogle Storeでも発売するとあるが、発売日や価格についてはまだ不明だ。米国での販売価格は99ドルと、先代より20ドル高い。
イベントで最も歓声が高かったのが、Bluetoothイヤフォン「Google Pixel Buds」を使ったリアルタイム翻訳のデモだった。スウェーデン出身のGooglerがPixel Budsにスウェーデン語で話し掛けると、接続先のPixel 2のスピーカーから英語が流れ、相手がPixel 2に向かって英語で話した内容はPixel Budsのイヤフォンからスウェーデン語に翻訳されて流れた。
日本語を含む40カ国語をサポートする。リアルタイム翻訳ができるのは新Pixelと連携した場合のみだが、Android端末であればGoogleアシスタントを使え、オーディオセットとしてだけならiPhoneでも使える。
米国での販売価格は159ドル。日本で発売されるかどうかは不明だ。
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最後に(「One more thing」とは言わずに)発表したのは全くリークされていなかったハンズフリーカメラ「Google Clips」。クリップを付けても重さが約60グラムと軽量ながら16GBのストレージを内蔵し、Wi-FiあるいはBluetoothでAndroid/iOS端末と接続し、撮影した「クリップ」を端末に自動転送する。
これも日本で発売するかどうかは不明。米国では“間もなく”249ドルで発売される。
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